梅の種 文様記録

柄や色の覚え書き

入れ子枡

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四角の中にさらに小さい四角が入っているのは「入れ子」というと、菱形の模様の時に知りました。確かに、入れ子枡、で検索すると色々出てきます。家紋にもあるし、三つ入れ子になったものは「三枡文」「三つ入れ子枡」という市川團十郎定紋です。

 

枡は必ず正方形なので無駄なく中に小さいものを入れられる、小さすぎるのは困りますが。コトバンクによると、一合・三合・五合・一升の4つでひと組が一般的だという、(これ、計量スプーンの組み合わせを連想してしまいました)この組み合わせでまかなえてしまいます。

そういう入れ子枡、という言葉がありますが今は枡でものを測ることはないので道具としての販売はきっとあまりない。入れ子枡と検索してたくさん出てくるのは「マスリョーシカ」というセット販売の枡がとても多い。マトリョーシカは誰でも知っている、ということですね。

 

画像の入れ子は白2赤2黄3の7つ重ねです。きっちりとした正方形ではなく手書き風の「四角」。もう一つ、この柄は入れ子枡の部分と無地の部分とでいわゆる市松柄を構成しています。染めではなく、絣柄です。