梅の種 文様記録

柄や色の覚え書き

鶴と葉 更紗唐草風織柄

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鶴と唐草風葉文様

唐草模様、というとまず検索してでてくるのは、緑の背景に白で渦巻き模様のような縁に近い曲線の続き模様の中に時折、小さな葉が表現されている、というもの。

代表的な使用場所は風呂敷。獅子舞の胴体部分の布。

 

漫画の中でドロボウが盗品を風呂敷で担いでいる、とかテレビのコントで使われていたとか、そういう場面が思い浮かぶのは40代以上では?

画像検索してみても最初にその柄が山ほどでてきます。

 

ヨーロッパ起源の唐草だと葡萄唐草。葡萄の蔓、葉、実を組み合わせて、こちらは最初に思いだすものは布よりも建物の装飾でしょうか。

 

どちらにしても蔓草の巻いている曲線が中心となったものが唐草模様ですが、この帯には蔓の部分はありません。それでも更紗唐草風とタイトルにしたのは、モチーフにになっている葉の形が、更紗模様によくある曲線的な形を思わせるのと、線はないけれど柄の続きかたが蔓があるように思わせるためです。

 ところどころ、ステンシルで使うデザインのように簡略化された鶴が混じっているので、柄としては吉祥文様に通じるものがありますが、金糸銀糸は使っていないので改まった場所向きではありません。

柄を織りだしている糸に艶があるので普段使いでも華やかさが欲しいときに合うと思います。