梅の種 文様記録

柄や色の覚え書き

2020-01-01から1年間の記事一覧

江戸寄せ小紋_扇

寄せ小紋のなかに扇子らしい形が3種類あった。 扇、と思っているけれどこれは違うのだろうか。 もしかしたら上下つながって鼓? ちょうど要の部分に・があるのでこれもwifiマークにも見えなくはない。 (wifiマークについては青海波の時に書いた) 扇らしい…

江戸寄せ小紋_笹と霰

江戸小紋_笹と霰 先日巡り合った寄せ小紋の中から柄をまず2つ。 このがらは笹柄の余白に霰が散っている。 笹も、5枚の細長い舟形にも見える葉の周りに錐彫の点が重なっていて笹に霰がかかっているようにも、輪郭が霰でぼやけているようにも見える。 霰は余…

寄せ小紋

江戸小紋づくし 手元にある着物の柄をひとつずつクリップしたら30種近い。代表的な鮫、麻の葉、は以前取り上げたのでわかるしよく見かけるが、ほとんどがわからないので調べることを自分の宿題にした。 画像のキャプションには、江戸小紋づくし、と入れたけ…

鳥のモチーフ

金茶小鳥柄(洒落袋帯) 元々の予定はこちらを先にアップするつもりでタイトルを付けていたのに、2の方を先にアップしてしまった。 目の表情がコミカルで可愛いので一目惚れした鳥の柄。 フリマに出しているけれど、自分用にしたいかな、と迷っていて高いお…

鳥のモチーフ2

白鳥 たまたま、だとは思いますが、一昨日アップした鳳凰の柄の帯、昨日売れました。 2月くらいからこちらのブログは相変わらず気まぐれ更新ですが、インスタの投稿をほぼ毎日続けています。そちらにはアップしているフリマサイトのURLを載せていないので検…

更紗鳳凰柄

更紗鳳凰柄 鳳凰の形は更紗に使いやすいのね。 唐草や更紗など模様がつる草のように続いている場合は、物の形の飛び出た部分からつなげていくので鳳凰のように尻尾の先がひらひらしているとかトサカがかっちりしていなくて風になびくようだとか大きく外に向…

双鳥紋

双鳥紋_青 昨日の鴛鴦唐草紋やこの帯の柄のように、鳥が向かい合った図柄はたくさん見かける。拡大して画面に貼り付けたら、なんだか鳥に見えなくなってきたし、でも、これはやっぱり鳥だろう。 紋、紋章、など、目印になるようなものにこういう向き合った柄…

双鳥華紋(赤地鴛鴦唐草紋錦)

双鳥紋 小紋と四霊、更紗に手間取ってしまった。 トップ画像のキャプションを双鳥紋としたのは、更紗図録を見たときに鳥が向かい合う図に双鳥紋という説明があったからだった。 歴史も染織史も中学高校大学とカリキュラムにはあったけれど忘れたことの方が多…

麒麟はいない

鳳凰で検索したところで知った「四霊」に合わせて4種類柄を並べてみようと思ったものの、麒麟がどこにもない。2月に入ってからずっと着物や小物、手持ちの本で麒麟を探していたけれど見つからず、缶ビールを買いました。 着物の柄じゃないので画像も小さくし…

万年

万年 亀 鳳凰、龍と続くと残りは麒麟と亀です。 「鳳凰は麒麟(きりん)、亀(かめ)、竜とともに四霊の一つ」(日本大百科全書の解説)と、鳳凰の時に検索して知ったのですが、亀の柄の着物も帯も小物も、今手持ちの物がありません。明日は麒麟の番ですがそちら…

龍紋

最初にこの龍の柄を見た時に、丸い柄にするために、頭と尻尾だけにしたのだと思った。 龍紋 白 あとから、龍紋という紋があるのだとわかった。 龍。 伝説の生き物のなかで、最近人気が高いのではない?昨日取り上げた鳳凰よりもずっとよく見かけると思う、画…

鳳凰

鳳凰飛柄 今週は生き物の柄を続けます。 最初は鳳凰、頭が鶏、鶴が胴体、孔雀の尻尾など3つ以上の生き物の部分を持つ中国の伝説上の鳥ですが、実在の生物の組合せという点、どうしても人間の想像力の限界を感じてしまいます。 鳳凰も花も、たぶん雲か霞と思…

きもの

国立博物館での小袖を観たのでそのことを書こうとしたら、調べすぎて更新が止まってしまった。 専門的にしらべたいわけではないけれど、あれこれ気になると、どんどん検索と本をパラパラめくるのに時間が過ぎてしまう。 調べたことをきちんと書くのではなく…

浅葱縮緬地唐山水模様

浅葱縮緬地唐山水模様 国立博物館の小袖からもう一つ。 18世紀、江戸時代中期のもの、最盛期の友禅染め。 「縮緬地を縹色に染め波模様を白上げにして、小高い島にさまざまな唐様の楼閣を友禅染めで表した風景模様の小袖」 赤は輸入染料の生臙脂で染めている…

紫萌黄染分山繭縮緬地流水草木屋形虫籠模様

紫萌黄染分山繭縮緬地流水草木屋形虫籠模様 前回の続きです。 東京国立博物館の小袖を見ながら、「着物の下克上」という言葉が浮かびました。下に着ているものが上、つまり表に出てくる、主役になる。衣服も時代につれて変わるさまを表現した言葉です。 私が…