梅の種 文様記録

柄や色の覚え書き

双鳥紋

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双鳥紋_青

 昨日の鴛鴦唐草紋やこの帯の柄のように、鳥が向かい合った図柄はたくさん見かける。拡大して画面に貼り付けたら、なんだか鳥に見えなくなってきたし、でも、これはやっぱり鳥だろう。

 

紋、紋章、など、目印になるようなものにこういう向き合った柄はたくさんある。ヨーロッパの紋章も獅子が向かい合っている、と、すぐ思い出せる。人間の体が細かいところはそうではないといえ、大きく見れば左右対象に見えるから、人間が作り出すものも同じように左右対象になっていると思える。でもまあ、人間の体の部分それぞれは普段向き合ってはいないけどね。目がいつも向き合っているような顔を想像すると変だし、それだと前が見えない。

 

この帯は配色見本のようです、

青、赤、緑、黒、それぞれの地色に対して違う配色で柄は一緒。

4つの配色が並んだところで帯の幅いっぱいに織られているので端になっている赤と黒とは柄が少しカットされてしまっています。

黒、なくてもいいんじゃない、3配色だけでもありかも、と私は思います。黒だけが配色に使われている色が少ない。以前手元にあった帯でだいたいこの黒の柄のある幅くらいだけ縞がはいっていた帯がありました。この幅のバランスに何か意味があるのかもしれません。

 

 この帯を配色見本、柄見本として何種類もの柄の帯が作れそうな気がします。

丸い双鳥紋の部分だけ並べて地色1色で作る、丸紋と七宝柄の部分だけを繰り返して横段の柄を並べる、七宝とその下の植物の部分だけを繰り返す、植物の部分だけで小紋風の柄にする、さらにその下の花菱の部分だけ、この花菱の黄色地の配色だとプロヴァンス風の柄に見えなくもないものができるかもしれません。

 

 

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お太鼓になるとこういう感じです。

このバランスしか、なかったのかなあ。

 

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