梅の種 文様記録

柄や色の覚え書き

更紗鳳凰柄

 

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更紗鳳凰

鳳凰の形は更紗に使いやすいのね。

唐草や更紗など模様がつる草のように続いている場合は、物の形の飛び出た部分からつなげていくので鳳凰のように尻尾の先がひらひらしているとかトサカがかっちりしていなくて風になびくようだとか大きく外に向かって出ている部分を次の形につなげやすい。

 

水玉の唐草はありえない。

円はそれで完成している形で外に向かう部分が一切区、水玉はそれぞれの円が独立して配置されているから水玉になっているわけ。

円をつなげて唐草模様にすることは可能です。例えば江戸小紋の一つ一つの白い点、それが円になっていて全体で唐草模様になっていたら水玉の唐草、という言い方はできますが。

 

どっちでもいいか。

 

鳳凰の柄も色々なパターンがあり、飛んでいるもの羽を休めて立っているもの、デザインされて簡略化されたもの、などなど。

この帯の柄は飛んでいる柄でよくあるポーズで、つい連想するのは手塚治虫の「火の鳥」。未来編を読んだときには、そこに描かれた膨大な時間と孤独に圧倒されました。物理や歴史で学ぶ時間の感覚、特に物理は苦手で全く理解できないものがストレートに差し出されてなぎ倒された気がしたけれど、、、、話がそれた。確か、鳳凰編もあったはず、と検索してみたら、ありました。

 

ja.wikipedia.org

 

鳳凰編、読んだはずですがかなり前のことなのでもうほとんど覚えていない。でも鳳凰の像を作るところで火の鳥が関わってくるらしい。

鳳凰火の鳥は違うものなのにその形が似ているのでよく混同されているけれど、人から人へ話が伝わっていくうちに似ていったり離れたり物語が生きていろいろ育ったり分化したりしただけなのかもしれない。 

 

 この帯にある、もう一つ別の柄の鳳凰はこちら。

 

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