梅の種 文様記録

柄や色の覚え書き

七宝と花菱

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七宝と花菱



 

この柄だと花の方が目立ってしまいますが

菱形になった花と花の間をうめているのが七宝柄です。七宝の中に花菱を入れた、という方が正しいのかな。

 

七宝柄だけの画像が今見つからないのですが

麻の葉と同じように元々は幾何学的です。円の上下左右のポイント、直径となる線を直角になるようにひいて、その線が円周と重なる点。コンパス、円を描くためではない!方角を調べる方のコンパスです、コンパスで言えば東西南北を示す位置の点。

その点で上下左右に並んだ円が重なっている状態が、七宝の柄の構成です。

 

今はこの柄を正確に描くならコンパス、今度は文房具の方ですが、コンパスを使うよりもよりも、パソコンでやっちゃった方が早い。

 

それでも、この柄を見ていてふと思うのは江戸時代に着物を染めていた時、小紋の型紙を作る職人さん、道具なしで作ったはずです。最初の画像のような細かい柄に使えるコンパスはあるのか?私が知らないだけであるかもしれませんが。

 

ちょっとラフだったり揃わなかったら次の画像のような感じにもなります。f:id:plumstone131:20191111085417j:plain

最初の柄がきちんとしたデッサンだとしたらこれはクロッキーですね。下の方の部分です。

 

 

 

 #plumstone 

メルカリに出品していましたが、売れました。

https://www.mercari.com/jp/items/m64937851907/