白梅 絞り染
先日、菊について書く時に国花を調べていたら、日本の国花が桜なのか菊なのか、と迷うのと同様に中国(中華人民共和国)でも牡丹が梅か、と疑問がでるらしくなんだか似たようなので面白いと思っていました。
中国は広さが桁違いなので決められるのかしらと思っていたら花の業界団体でしょうか、アンケートをとって決めようとしたそうです。
詳しくはこちらのリンク先にありますが、結果は牡丹、というか、シャクヤクだそうです。
https://www.otalab.co.jp/blogs/27967
候補の花は10種類くらいあったそうですが、一番華やかそうな花を選ぶあたり、納得しました。地味だったり小さかったりする花はえらばないだろうな。
その選ばれなかったうちのひとつ、梅です。
花としての梅は小さくて可憐、香りも強すぎず、出しゃばらない。桜よりも古くから日本でも愛でられていて梅林も各地にありますが、梅を日本の国花、というのはあまり聞きませんね。
梅林といえば天満宮。
由来については長岡天満宮のサイトにありました。京都の南西方向、大阪との間にある天満宮です。
http://www.nagaokatenmangu.or.jp/saijin/saijin03.html
天満宮は日本各地にあり、梅林が有名な所も多いのですが、この着物を見た時に最初に思い出した場所が、「北野白梅町」。ただただ、この着物の柄の、絞り染めをして白く色を残した梅がとても目立つからです。
(ああやっと白梅に戻ってきた)
上品な明るい灰色の地に白い線画で松や菊、桧垣や曲水が控えめに描かれていて、絞りで表現されているのは梅の花と、蕾、それから曲水の流れだけ。この、絞りの効かせ方がとても粋です。
全体の柄ゆきは次の画像のようになっています。
#plumstone
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