梅の種 文様記録

柄や色の覚え書き

菱型

 

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ひし形を重ねて、円だと同心円という言葉がありますが、四角には同心四角とは言いませんね、そういう形の柄です。

最初、「菱重ね」というタイトルにするつもりでしたが、検索すると、切子硝子の画像がいっぱい出てきました。でも、その画像にある柄はこの柄とは違います。

家紋では並べたものが圧倒的に多くひし形が2つの「入れ子菱」というものがこういう構造をしています。さいしょに見たサイトにはたくさん重ねたものはありませんでした。どこからこの言葉を連想したのか、もう少し調べて見ます。

 

そういえば、ひし形は普段の生活にはあまりありません。ひな祭りの菱餅、でも年に一度、2月末から3月のころに見かけるだけです。食器にはありそうですが、一般的にはほとんどない。鋭角が不安にさせるのか、また道具としては重ねたり、扱ったときに、尖った部分が欠けやすかったりで実用的ではないからかもしれません。

お皿には円が多い、というのも単純に、人が形を見て思うことや感覚に訴えることで安心を求めるものなんだな、ということでしょうか。

 

この、朱色の帯、どういうときに、どういう着物に合わせて締めるのか、使いようによってはとても攻撃的な印象になりそうです。