梅の種 文様記録

柄や色の覚え書き

扇 扇子

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扇柄

扇、おうぎ、と聞いて連想するもの。

お雛様の持ち物、上村松園日本画「序の舞」、びゃくだんの香り、カールラガーフェルド、お立ち台、などなど。最後の2つは着物からは離れてしまいますが。

 

ふと、ドレスの時に持つような羽のついた扇はなんというのかと簡単に検索してみたらFolding Fun、と。何か違う。Funファンという言葉が出てくると扇風機やエアコンなど夏の実用的なものを連想してしまいました。

扇の歴史は京都で生まれて中国やヨーロッパに広がった、とあります。

お雛様の持ち物、平安時代の物ですから、扇子の一番最初の形と思います。

いくつも歴史を説明しているサイトがありますが松園さんを思い出したので京都の扇子やさんのサイト。

扇子の老舗・宮脇賣扇庵|京扇子|京都 六角富小路

 

 この着物の扇形は、扇子というよりは扇面ですね。

扇子の形に作り上げる前の紙や絹に柄を描いたものの状態。扇面の形を散らしてその中に和柄がいくつも使われています。毎日確認していっても1週間かかります。

扇は無地は少なく柄があるのがほとんどなのでこの形の中にどんな柄を持ってきてもちゃんと収まる。使い勝手がいい形かもしれません。

 

扇そのものを柄にした着物や小物もよくありますが今手持ちのものは帯揚げくらいしかありません。

 

帯揚に使われている扇面の柄。

着物の場合と違って省略されていますし、左上の形のように織で形だけを表現した部分もあります。このベタの形がちょうどいい感じに地柄に変化をつけていると思います。

 

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帯揚扇面柄

 

次、こちらはもう手元にはありませんが、以前巡りあわせた着物で扇面の山谷の折り線はなく、略された形で扇骨が描かれています。

 

 

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扇面市松織柄

 

あ、そうだ。

あまり状態は良くないものですが扇柄の小紋もありました。

柄が気に入ってリサイクルショップで買ったもの。最近はあまり着なくなりました。

風通の単衣なので表とうらの柄の違いがはっきりわかります。

かなり拡大していますが、左が表で右が裏です。

実際の柄感はこちらで確認できます。

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扇柄小紋 風通

 

 

 

 

 

#plumstone

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