梅の種 文様記録

柄や色の覚え書き

麻の葉

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麻の葉

一番最初に興味を持った和柄がこの麻の葉です。

買い物に行くという祖母について行き、自分用に初めて買ってもらったもの。

今だったら催し会場のラックに並ぶ洋服を買うのと同じ感覚、ワゴンの中のTシャツを選ぶような感覚でたくさん積まれた反物から気に入った柄を選んで反物のまま買い、自分で仕立てるということが普通だったようで、そうやって祖母は自分の着物をすべて縫っていました。1970年頃のことです。お正月に1度か2度着ただけでずっと仕舞い込んでいました。

今改めてこの柄を見ると単純な柄の並びだけではなくて部分的に線の表現を反転させて面になったところを絣で市松風というか、ドットを並べているというかベタ塗り反転ではないボカした感じで麻の葉の柄を作っているのでよくデザインされているなと思います。

 

麻の葉は和柄の線柄の中でも前回の青海波よりずっと幾何学的な柄で、この柄をきちんと描こうと思ったらコンパスを使いたくなります。うろ覚えですが円を描いてその半径で6等分するのではなかったかな。

正三角形が柄の中にあるので確か、そうです。

この柄が生まれたのがいつの時代でその頃はこの柄を見本としてどういうふうに描いたのか、今手元にあるようなコンパスに近いものを使っていたのかそうではないのか、そんなことも気になりだしました。