梅の種 文様記録

柄や色の覚え書き

青海波と片輪車模様

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青海波風片輪車文様

青海波、せいがいは、と読みます。

画像の柄は青海波の柄の応用編というもので基本的には同心円の線柄を半分だけ見せて重ねて波の連なりのように見せた柄、言葉では説明しづらいですね。今度シンプルな青海波の画像を探してみます。

 

画像の柄は重なっている半円が御所車の車輪です。それも半分だけが見えているのでこの場合は「片輪車」という名前の模様になります。片輪車の模様の場合は流れる水と組み合わされた柄となっていることが多く、また、車輪だけを並べた柄や、車輪が紋となっているものは源氏車文様や源氏車紋と呼ばれます。

 

 歌舞伎の衣装についての記述の中にそれらの柄を説明したものがありました。↓

第13回 『源氏物語』の世界を象徴する文様4/5 | 歌舞伎美人(かぶきびと)

 

配色も納戸色、苔色、山吹色、薄樺色、といった落ち着いている色を多色使いして黒で半円のラインを強調して締めている、渋めの華やかさがあります。

 

 

 

 

 

 

 

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